ジャズのおすすめ名盤 トロンボーン編
ジャズトロンボーンの特徴
トロンボーンは、一般的に同じ種類しかないように思われていますが、サックスのようにピッコロ、ソプラノ、アルト、テナーに加え、トランペットと同じバルブ式のものもあり、クラシックでも多用されている歴史の長い金管楽器です。ジャズの世界においてはテナートロンボーンが主に使われますが、スライド式がほとんどなので早いパッセージの曲が多いジャズにおいては、相当な修練が必要な楽器とも言えるでしょう。
ミュージシャンの数も他の吹奏楽器に比べて少なく、リーダー作を何作も発表した有名なミュージシャンも限られています。一方でサイドマンとしてバンドに参加するミュージシャンは少なくありません。
ジャズトロンボーンの有名なミュージシャン
トロンボーン奏者で世界に名を轟かせたミュージシャンとして挙げられるのが、J.J.ジョンソンでしょう。フレーズの多彩さと、早い曲調もトランペットのように吹きこなすそのテクニックは、バルブトロンボーン奏者に間違われるほどです。テクニックのみならず美しいメロディを奏でる歌心は、多くのミュージシャンとの共演で名作を残してきました。
J.Jをはじめとするトロンボーン奏者には、J.J.との共演で有名なカイ・ウィンディング。そしてカーティス・フラー、フランク・ロソリーノ、ベニー・グリーン、スライド・ハンプトン。世界中にビッグバンドという存在を知らしめたグレン・ミラーもトロンボーン奏者です。
ジャズトロンボーンの名盤
J.J.ジョンソン
・『ザ・グレート カイ&J.J』言わずと知れたJ.Jとカイの名演中の名演。
・『スタン・ゲッツ&J.J.ジョンソン アット・ザ・オペラハウス』名手2人のメロディ合戦。
・『ジ・エミネント・J.J.ジョンソン』クリフォード・ブラウンとの絶妙のハーモニーが美しい。
カイ・ウィンディング
・『K+J.J』トロンボーンの名手2人が奏でる上質なクールジャズ。
・『ジ・インクレディブル・カイ・ウィンディング・トロンボーン』トロンボーンの教科書とも言える楽しいアルバム。
カーティス・フラー
・『ブルー・スエット』名曲”ファイブ・スポット・アフター・ダークの超有名盤。
・『カーティス・フラー Vol.3』渋い選曲でリラックスな雰囲気が素敵な名盤。
フランク・ロソリーノ
・『フランク・ロソリーノ』超絶技巧のトロンボーンが弾けるウエストコーストの傑作。
・『フランク・ロソリーノ・クインテット』明るくスウィングするトロンボーンの妙技。
ベニー・グリーン
・『バック・オン・ザ・シーン』まろやかでスムースなトロンボーンの魅力満載。
・『ウォーキン・アンド・トーキン』温かくスイングするベニー・グリーンの隠れ名盤。
グレン・ミラー
・『永遠不滅のグレン・ミラー』トロンボーンより懐かしい名曲の数々を愉しむ幸せ。